特定非営利活動(NPO)法人 言語発達障害研究会



 



定例会 開催履歴

( 〜19 20〜29 30〜39 40〜49 50〜59 60〜69 70〜79 80〜89 90〜99 )


No.79 2017/10/21(Sat) 14:00-17:00
    国立オリンピック青少年記念総合センター センター棟304号室(渋谷)
1)テーマ「対人コミュニケーション行動観察フォーマット(FOSCOM)を用いての2時点の評価 (事例報告)」

東川 健(横浜市総合リハビリテーションセンター発達支援部
難聴幼児課 言語聴覚士)

就学前の知的障害、自閉症スペクトラム障害に加えADHDの行動特徴を持つ1ケースのFOSCOMによる評価とその支援経過について報告します。就学後の経過にもふれたいと考えています。

2)テーマ「就学前の注意欠如多動性障害(ADHD)の対人コミュニケーション行動の評価・支援−対人コミュニケーション行動観察フォーマット(FOSCOM)からの検討−」

松尾基史(公益財団法人大原記念倉敷中央医療機構 倉敷中央病院
リハビリテーション部 言語聴覚士)

注意欠如多動性障害(以下ADHD)は、「不注意」、「多動」、「衝動性」を主要症候とする発達障害ですが、近年、自閉症スペクトラム障害(以下ASD) にみられる語用障害も指摘されています。しかし、ASDとADHDの合併率は高く、症状も類似しているため鑑別は難しい現状にあります。一方、DSM-5 からASDとADHDの併存が認められ、その鑑別の必要性は高まっていると思われます。
今回、対人コミュニケーション行動観察フォーマット(Format of Observation for Social Communication:以下FOSCOM)を用いて、ADHD群、ASD群、ASD+ADHD群におけるFOSCOMの点数の差異について統計処理を行い、就学前のADHDの対人コミュニケーション行動を検討したので報告します。また、数例のADHDの症例を抽出し、2時点での対人コミュニケーション行動の変化および支援方法、今後の課題などについても検討したいと考えています。
 

No.78 2017/05/13(Sat) 14:00-17:00
    戸山サンライズ全国障害者総合福祉センター 2階大研修室A (新宿)
1)テーマ「外部専門家としての言語聴覚士の役割について」

木下亜紀(社会福祉法人のゆり会のぞみ発達クリニック 言語聴覚士)

東京都立肢体不自由特別支援学校の外部専門家として、約10年勤務しています。
現在、3校に勤務をしていますが、学校の歴史や規模などの違いにより、求められる介入方法は様々です。当日の発表では、これまでの介入方法や、過去に実施した肢体不自由特別支援学校における児童生徒の実態調査をご紹介した上、私が考える外部専門家としての言語聴覚士の役割についてお話しします。

2)テーマ「神奈川県立特別支援学校における、自立活動教諭(専門職)言語聴覚士としての役割」

鷲田かおり(神奈川県立特別支援学校 言語聴覚士)
小川会理(神奈川県立特別支援学校 言語聴覚士)
加藤千沙絵(神奈川県立特別支援学校 言語聴覚士)

神奈川県は、県立特別支援学校に、自立活動教諭(専門職)として4職種(PT・OT・ST・心理職)を常勤で配置しています。平成28年度現在、42名の専門職が勤務しています。自立活動教諭(専門職)は、STとしての専門性に加え、教員としての役割も求められています。主に、学校や家庭で行う自立活動への指導助言や、個別教育計画の作成等での連携・協働を業務としています。また、インクルーシブ教育の推進が期待されている今、特別支援学校のセンター的機能の担い手としての役割もあります。学校に、教諭として勤務しているからできること、教諭として勤務しているからこその難しさ、それぞれの学校の違い・・・。いろいろと模索している現状について、症例をまじえてお伝えします。
 

No.77 2016/09/10(Sat) 14:00-17:00
    国立オリンピック青少年記念総合センター センター棟 311 室(渋谷)
1)テーマ「A群(音声受信未習得)児の言語・コミュニケーション支援の経過 〜音声受信獲得までのプロセス〜」

遠藤香代(千葉県千葉リハビリテーションセンター)

運動発達の遅れを伴うA群(音声受信未習得)児1例の支援の経過を報告します。4歳8カ月時に、II群(コミュニケーション態度非良好)で受信(理解)面は段階2-2(ふるい分け)でした。運動面は伝い歩きが可能でした。週1〜2回の個別支援を行い、就学前には音声受信が可能となりました。
コミュニケーション態度は非良好から境界域に変化しました。小児の臨床経験1年目で訓練プログラムの立案や誤反応時の対応を悩みながらスーパーバイズを受けて、工夫し変化したプロセスについて振り返り考察します。

2)テーマ「B群リスクからC群に移行したケースへの言語・コミュニケーション指導経過」

平岡みなみ(横浜市戸塚地域療育センター)

2語連鎖の受信が可能だが、発信面は有意味語がなく、B群(音声発信困難)リスクであった幼児に対して、約2年間、個別の言語・コミュニケーション指導を実施致しました。発語が増加し、C群(生活年齢に比し遅れ)に移行した経過を報告します。また、指導内容、経過をまとめたプロセス、まとめる意義について考えていきたいと思います。
 

No.76 2016/06/18(Sat) 14:00-17:00
    国立オリンピック青少年記念総合センター センター棟 310 室(渋谷)
テーマ「言語発達心理学の研究最前線・言語発達に関するICT活用研究」

小林 哲生(日本電信電話株式会社NTTコミュニケーションズ科学基礎研究所
協創情報研究部インタラクション対話研究グループ主任研究員(特別研究員))

 ヒトの子どもはどのようにして言語を習得するのでしょうか。
 今回ご講演いただく小林哲生氏は、子どもの言語習得、認知発達などを科学的に解明する研究の最前線におられます。そこで得られた科学的知見をICT技術(メディア科学など)と連動させることで、子どもの発達を支援するアプリケーションや教育プログラムなどの研究・開発を進めてこられました。今回は研究成果の中から、「語彙爆発」の仕組みや、文フレーム(文法的手がかり)に注目した名詞/動詞学習の日英仏比較実験などについてお話しいただきます。
また、子どもが各語をいつどの程度習得しているかを推定できる語彙検索システムや、絵本推薦システム「ピタリエ」など、iPadによるデモを挟みながらご紹介いただきます。

 年少時に有意味語がないことを主訴に病院を受診し、表出性言語発達遅滞を 認めた症例について、約3年間の個別訓練経過を報告します。音声言語の獲得、コミュニケーション機会の拡大、家庭支援を中心とした訓練内容と、対人的なコミュニケーション能力の変化や能力向上の要因、今後の課題についても検討し たいと考えています。
 

No.75 2015/09/19(Sat) 14:00-17:00
    国立オリンピック青少年記念総合センター センター棟 401 室(渋谷)
1)テーマ「重度知的障害を伴う自閉症スペクトラム障害2症例へのAACの 取り組み」

木下 亜紀(社会福祉法人のゆり会 のぞみ発達クリニック 言語聴覚士)

 発達障害、知的障害などの0歳から18歳までの子どもたちが通所する療育施設 で、個別・グループ指導を実施しています。その中で、音声言語の発信が困難な症例に指導の早期からAACを使用した結果、学齢期以降に音声言語を獲得するとともにその他のコミュニケーション手段が拡大した2症例を報告します。また、臨床発達心理士と協働して行っているグループ指導の内容についてもご紹介します。

2)テーマ「表出性言語発達遅滞児の訓練経過」

宇井 円、金屋 麻衣(総合病院 国保旭中央病院 小児科 言語聴覚士)

 年少時に有意味語がないことを主訴に病院を受診し、表出性言語発達遅滞を 認めた症例について、約3年間の個別訓練経過を報告します。音声言語の獲得、コミュニケーション機会の拡大、家庭支援を中心とした訓練内容と、対人的なコミュニケーション能力の変化や能力向上の要因、今後の課題についても検討し たいと考えています。
 

No.74 2014/09/06(Sat) 14:00-17:00
    国立オリンピック青少年記念総合センター センター棟 310 室(渋谷)
1)テーマ「コミュニケーション障害をもつ人が医療を受けやすくなる工夫」

鈴木明子(綱島鈴木整形外科 医師)

 障害をもつ人々が、円滑に、誰でも、一般の医療機関を受診するには、さまざまなハードルがあります。今後、対応できる医療機関を増やす方法を考えたいと思います。また、当院での”障害をもつ人の外来”での経験についてもご報告したいと思います。

2)テーマ「コミュニケーションパートナー・ハンドブックについて −充実した内容と有意義な使い方の検討−」

倉井成子,佐竹恒夫 他(言語発達障害研究会 言語聴覚士)

 コミュニケーションパートナーにはご家族、地域の人々、療育・教育や放課後等デイサービスのスタッフというように様々な方たちが含まれます。今回のコミュニケーションパートナーハンドブックの対象として、言語発達障害児・者の社会参加を支援する放課後等デイサービス、移動支援、自宅介護、レスパイト等のスタッフの方達を中心に考えています。
 言語発達障害研究会はコミュニケーションパートナー育成支援を目指し、H24年より年1回セミナー(コミュニケー ションパートナー育成支援セミナー)を開催して来ました。現在、コミュニケーションパートナーハンドブックの作成を企画しており、ハンドブックとして役に立つ内容や有意義な使い方を検討しつつあります。定例会では全体の構成や事例などを紹介する予定ですが、皆様のご意見、ご提案も伺いながら進めたいと思います。
 

No.73 2014/05/31(Sat) 14:00-17:00
    国立オリンピック青少年記念総合センター センター棟 309 室(渋谷)
1)テーマ「LD(学習障害)リスク,LD児への支援」

東川 健(横浜市総合リハビリテーションセンター 言語聴覚士)

 LD(学習障害)は,学齢になって顕在化する障害であり,そのことがLDの早期発見,早期療育を難しくしている.しかし,包括的な評価を行い,働きかけへの反応を把握することで,就学前のLDリスクの状態で発見し,より早期に療育を行うことは可能である(島村ら,2013).
 このようなLDリスク,あるいはLDのある児に関わる時,我々療育者は,個々に合ったより効果的な学習への支援を行う必要がある.と同時に,彼らの自己効力感,自己肯定感を低めないような支援を並行して行うことが重要である.
 今回,就学前のLDリスクの時点から就学後にかけてフォローしているケースが,有意味な一音一文字対応学習の方略で学習が進んだ経過を中心に報告する.また,ICT(Information and Communication Technology)などの代替機能の活用,保護者支援について,就学後にLDの診断を受けたケースへの取り組みも含め,報告する.
 

No.72 2013/09/07(Sat) 14:00-17:00
    国立オリンピック青少年記念総合センター センター棟 309 室(渋谷)
1)テーマ「つくる楽しみ -私の言語発達臨床クロニクル-」

佐竹 恒夫(横浜市総合リハビリテーションセンター 言語聴覚士)

 1976年に言語治療士(言語聴覚士,ST)となり,職場としては千葉県八千代市に11年,横浜市総合リハビリテーションセンターに 25年,2013年の現在まで37年間,言語発達障害や聴覚障害の言語発達臨床に携わってきた。1987年に言語発達遅滞研究会(現 NPO 法人 言語発達障害研究会)を創立し25年が経つ。
 この間,臨床(療育)に中心を置きつつ,評価法や訓練プログラムの研究開発,定例研究会や講習会などの企画運営,地域療育やライフステージに沿った支援のシステム,を創ってきた。
 私の 37年間の言語発達臨床創造のクロニクル(年代記)を語り,「つくる(創る・作る・造る)楽しみ」についてお伝えしたい。
知的障害児入所施設である本学園では、学齢期を過ぎた入所園生は日中にさまざまな活動を行っています。今回、作業場面を中心に、日中活動主担当と言語聴覚士が協働してコミュニケーション支援に取り組んだ例について、現状の課題を含め日々感じていることを報告します。
 

No.71 2012/09/08(Sat) 14:00-17:00 渋谷フォーラムエイト(渋谷)
1)テーマ「肢体不自由児へのAACの取り組み −連携を中心に−」

青山 美里(横浜市戸塚地域療育センター 言語聴覚士)

肢体不自由児通園施設に通うお子さんに、コミュニケーションの拡大を目的としてAACに取り組んできました。
AACの導入にあたっては、日常場面でどのように設定していくのか検討していく必要があります。
今回、通園施設に関わっている多(他)職種と連携を行い、チームでの支援を行いましたのでその取り組みについて具体的に報告し、その後の特別支援学校との連携、コミュニケーション手段の変化についてもお話しします。経過を報告するとともに、連携の意義について考えていきたいと思います。

2)テーマ「重度知的障害を伴う自閉症者へのコミュニケーション支援」

田中 里実(国立障害者リハビリテーションセンター 
自立支援局 秩父学園 言語聴覚士)

知的障害児入所施設である本学園では、学齢期を過ぎた入所園生は日中にさまざまな活動を行っています。今回、作業場面を中心に、日中活動主担当と言語聴覚士が協働してコミュニケーション支援に取り組んだ例について、現状の課題を含め日々感じていることを報告します。
 

No.70 2012/05/19(Sat) 14:00-17:00 渋谷フォーラム8 707(渋谷)
【iPadの活用 〜読み書きの支援を中心に〜】

ナビゲータ:知念洋美(千葉県千葉リハビリテーションセンター ST)

1)テーマ「読み・書きの困難に活かすiPad」

講 師:井上賞子(島根県安来市立赤江小学校 教諭)

2)テーマ「AACや余暇支援への iPod touch・iPad の活用」

発表者:知念洋美

ここ数年でiPadをはじめとするタブレット型のパソコンが急速に普及しています。今回は、支援を必要とする発達障害児にiPadを活用し、セミナーや報告会で発表をなさっている井上賞子先生(島根県安来市立赤江小学校)をお迎えします。井上先生は、これまでにiPadに限らず、数多くの手立てや教材を開発し、子どもたちの学習場面で実際に役立ててきました。本会ではiPadを教材として取り入れるときの基本的な考え方を確認し、活用事例について紹介します。
またナビゲータの知念(千葉リハセンター)がコミュニケーションを目的としてiPadやiPod touchを使用している事例も紹介します。



 



                 


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